投稿者:医療法人秋桜会 新中間病院
看護師 鍋山千帆

<はじめに>当院は福岡県中間市にある病床数150床の中核病院であり、入院患者の平均年齢は、80歳以上と高齢化が進んでいます。患者の大半は自覚症状に乏しくセルフケア困難であり、足病変の重篤化を予防するためにも、日々の観察やケアの介入が必要です。患者の足病変予防及び早期発見を目的とし、平成25年から院内フットケア研修会を開催し、正しい知識と技術を伝達することで、当院のフットケア能力向上を目指しました。
<研修会内容>研修会担当は、フットケア指導士、日本糖尿病療養指導士の3名で行いました。研修対象者は看護職(外部講師による研修会はコメディカルも対象)、研修時間は90分。

研修会内容
①講義 足の解剖生理学や疾患・予防など基礎的知識
②演習 参加者同士で、フットチェック、神経障害検査、ニッパーを使用しての爪切り、スキンケア方法
③その他、外部講師(毎年、講師を招聘)
・コンフォートシューズショップ:靴に対しての知識や足の計測方法、靴の正しい選び方等・サロン経営者:テーピングによる足裏バランス法、爪切り方法等

<研修会を行って>研修会後は、それぞれの部署で足を見るようになり、爪切り依頼や観察方法などの依頼や問い合わせが増えました。またケア中の見学や患者の事例相談などを受けるようになりました。リハビリスタッフからも、担当患者の爪が変形しているので見て欲しいと依頼が来るようになりましたが、フットケアの重要性は知っていても、実践に至らない、興味を持っている人任せになるなどスタッフによってばらつきが見られることが問題でした。その原因として、知識・技術不足からくる不安、フットケアが出来る環境が整っていないことなどが考えられました。患者の足病変予防や早期発見のためにも、フットケアを実施しやすい環境を整え、システムを構築し、研修会の継続を行っていく必要があると考えています。
<院内フットケア指導者の育成>研修会を行う中で、自部署で本格的にフットケアを実施したいと希望者があり、院内フットケアの充実を目的に、平成28年度から指導者育成に取り組んでいます。希望者にテストを実施し、合格者には「院内フットケア指導者」の資格を授与した。

現在、院内フットケア指導者は3名で、自部署でのフットケアを積極的に実践しています。

<まとめ>今後もスタッフのニーズに合った研修会の開催、次世代を担うフットケアが出来る看護師の育成に努めていきたいと思います。