投稿者:松本健吾

糖尿病や透析で治療中の方は、かかりつけの先生から『合併症を予防するために目の検査と尿の検査をしておきましょう』と言われたことがあるはずです。これらは失明や透析にならないために、早い段階からチェックしておくという医学的な意味がありとても大事です。こうした合併症の一つに『足病』といわれる病気があります。同じく、かかりつけの先生から『お風呂上りに足の裏を鏡で見るようにしてください』と言われたこともあると思います。この足病は、患者さん自身が見るだけでわかる場合もありますが、初期の段階ではなかなかその判断は難しいものです。
最近では足病の検査として足の血流検査を定期的に行ってくださるかかりつけの医療施設も増えてきたところですが、『足ケアナビ』は足の血管や傷の治療を専門とする医師と、糖尿病や透析の治療を専門とする医師の間をオンラインでつなぎ、専門医による遠隔診断により足の病気をごく初期の段階で発見するために開発されたアプリです。現時点では、患者さんご自身が個人的にこのアプリを利用して、医療相談を行うことには対応ができておりませんが、かかりつけの医療施設でこのソフトが採用されている場合には、足病専門の医師による遠隔診療相談を受けてみてください。病気全般に言えることですが、早く見つけて早く治療してしまうことが病気を重症化させないコツといえます。
関連リンク:https://www.k-idea.jp/ashinavi/

(医療関係者の皆様へ)
『足ケアナビ』はホームページから利用申し込みを行うことができます。本サービスはクラウドサービスですのでインターネットにつながるパソコン/タブレット/スマートフォンがあればいつでも、どこからでも利用が可能です。また、このサービスの利用料金は無料です。自施設のフットケアだけでは対応できない足病について、オンラインで専門医の診療アドバイスを受けられる本サービスをご活用ください。