投稿者:形成外科医 飯村剛史

私は形成外科医専門医として、現在は足の診療を主にしています。
形態の違う医療機関(①足専門クリニック、②足専門病院、③総合病院、④大学病院)での勤務をしており、それぞれの現状について紹介します。
患者層の違いがあり、それぞれのニーズに合わせた診療の必要性があります。また、医療機関間での紹介など足病診療ネットワークの構築にも発展性を感じています。

①足専門クリニックでの外来(足のクリニック表参道)
老若男女幅広い層の足病患者さん達が様々な地域から受診されます。
慢性創傷の治療相談は比較的少なく、足趾変形や慢性疼痛で困っている方の割合が高いです。
足装具士、足理学療法士、フットケアナースとも協力し診療を行い、足病患者のQOLの向上および慢性創傷の予防へのアプローチも担っているクリニックです。開院1年目より勤務継続させてもらっており、私の足病診療の軸となる場所です。

②足専門病院での外来・手術 (下北沢病院)
足病治療専門の医師(形成外科、整形外科、血管外科、糖尿病内科、皮膚科)が集った病院です。足変形、静脈瘤、虚血肢、慢性潰瘍など多岐にわたる足疾患の手術・入院・リハビリと総合的なアプローチが可能です。足装具士、足理学療法士、フットケアナースとも連携がとれており、再発予防の術後管理も充実しています。
他院外来で初診した足病患者の手術をさせてもらうこともあり、足病診療ネットワークの拠点となりうる病院と思います。

③総合病院でのフット外来(湘南鎌倉総合病院)
近隣の透析病院などからの紹介受診や、入院中の患者さんの創傷治療コンサルトも含め、虚血肢を背景とした慢性創傷の患者さんの割合が多いです。循環器内科・血管外科・形成外科などの集学的な入院治療が必要ですので、私はその入口・出口での診察を担う役割があります。また、足の変形や疼痛の患者さんも増えてきています。
足装具士と連携し、傷を治すため、創傷再発予防のため、創傷形成予防や疼痛の緩和目的のためと様々なニーズに応じた足装具作成も行っています。

④大学病院での足装具外来(日本医科大学付属病院)
現状は私の出身医局である形成外科からの診察依頼による足慢性創傷の患者さんが主です。
ゆくゆくは他科の医師からのコンサルトや、創傷はない足病患者の診察も増やしていけるよう発展を目指したいと思います。