投稿者:佐賀大学医学部附属病院
看護師・助産師・リンパ浮腫技能士 渡辺直子

皆さんも一度は足がむくんだことありますよね?その時どうしましたか?でも、その浮腫み本当に大丈夫なむくみでしょうか・・・・? 実はあしのむくみには沢山の病気が隠されていることがあるのです。(表1)今回は足のむくみとそこに隠された全身の病気についてお話しします。

➀むくみに隠された全身性の病気
浮腫のアセスメントをする時、へこむか?否か?片脚か両脚か?全身か?を観察することも鑑別診断には大切です。
(a)心不全
心臓のポンプ機能が低下すると、全身の循環が悪くなり、細胞の水分が血液中に戻れなくなります。さらに、腎臓の働きも悪くし体に水分が溜まります。心性浮腫では立っている時は下肢に、座っている時は背中やお尻に浮腫がでるのが特徴です。また、息苦しいなどの症状があります。心性浮腫は体を横にすることで心臓への負担が減少するので、むくみが軽くなるのが特徴です。
(b)腎疾患
腎疾患では、腎機能の低下によりたんぱく質が尿に漏れたり、尿が作られなくなり浮腫みます。通常、左右対称であり、最初は足首の踝付近にみられますが全身に及びます。ネフローゼではまぶたが腫れることが特徴です。
(c)肝硬変
肝臓の機能が低下してくると、アルブミンが低下します。血管内に水分を留めるアルブミンの量が減ることで、血管内に水分が保存されず、その水分が細胞間に染み出してきます。その滲み出した水分が原因となって、むくみがでます。肝性浮腫では腹水等の他、黄疸や倦怠感などが同時に出てきます。
(d)甲状腺異常
甲状腺機能低下症のむくみは、ムコ多糖類が沈着して、押しても跡が残らないというような症状が現れます。

たかが浮腫み、されど浮腫みです。全身の浮腫みは、「心をこめて、全身を観察することが肝腎です。」なんちゃって!
―――浮腫み、半端ないですよ!!―――