投稿者:佐賀大学医学部附属病院
看護師・助産師・リンパ浮腫技能士 渡辺直子

E.患者教育
指導項目が多岐に及ぶため患者の混乱が予想される場合は、患者さんが、興味のあることや、できる事から指導し患者意欲を継続します。禁止ではなく生活を大きく変えない為の工夫を考えながら説明すると受け入れ易いし、図や表で目で見える指導を行うことが、患者の理解力は高まるでしょう。治療開始後1ヶ月後・3ヶ月後以後2~6ヶ月毎での定期的受診を行い、肯定的な医療者の発言により、セルフケア意欲維持を図ることも大切です。

以下の項目を説明しましょう。
①体重コントロール:適正体重を目指しますが、重症者やリンパ漏がある場合は低アルブミン等の栄養不良になりやすい為、栄養士との連携を行います。(BMI:体重㎏÷身長ⅿ÷身長ⅿ で28以下。適正体重(身長ⅿ×身長ⅿ×22㎏)
②過労を避ける
③正座や同一体位の保持はなるべく避け、足首や足指の運動を行う。
④日焼け、こたつによる低温熱傷、虫刺され予防などの炎症を避け蜂窩織炎予防を行う。
⑤法的援助(弾性着衣の療養費払い・リンパ浮腫指導管理料・リンパ浮腫診療の保険点数化)等を、順次説明します。

生活指導では、行うべきことの選択は必ず患者自身に決定してもらいます。また、患者が優先したい生活での信念や楽しみに対しては、出来る限り医療者の工夫で制限せず、医療者は患者の応援をしている気持ちで行うと、両者の信頼関係が築けやすくなります。

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