投稿者:ミレニアメディカル
クリニカルコーディネーター
念代恭仁子

体のどこかに出来たキズは、遅くてもだいたい1~2週間程度で治ることが多いと思います。キズが出来て血が止まらない、あるいは周りが赤く腫れあがり痛みが出た時は、早く病院を受診しなければという思いが湧き上がると思います。しかし、これらの症状もない場合、どのくらいの期間受診しないで様子をみますか?
3週間?1ヶ月、それとも半年?1年くらい・・・?
実は、足にできたキズの場合、この「病院を受診せずに様子を見ること」は、足の切断への入り口になってしまうのです!!

キズは、皮膚というバリア機能が欠損している状態です。すると細菌は、それまでとは違い、簡単に体内に侵入することが可能になります。侵入した細菌が増殖して悪さをしているのが、「感染」といわれる状態です。その増殖した菌が、たまに血液の流れに乗って全身を巡ることがあります。これは「敗血症」といわれる状態で、死に至る危険性が非常に高くなります。そのため、敗血症の進行を早い段階で食い止めるべく、足の場合は切断しなければいけません。
そう言われても「毎日洗ってきれいにしているし、膿とかでてないから大丈夫」と思っていませんか?
「キズが治らない」という状態は、目に見えない部分で、確実に悪化の道へと進んでいます。
ある日突然、医師から「これは、足を切断しないとダメだね。」と、言われてしまうかもしれません。
下記を参考に、早めに病院を受診するようにしてください。

受診の目安:
◆糖尿病の治療をしている(指摘されたことがある)
◆リウマチや膠原病などの自己免疫疾患の治療をしている(指摘されたことがある)
◆透析の治療をしている
◆65歳以上の高齢者(特に喫煙している、または喫煙歴がある)
◆下肢に静脈瘤がある、または立ち仕事などをしていて常に下肢がむくんでいる
◆キズが出来たときに痛みを感じなかった(現在も痛みを感じない)
◆キズが出来て1週間以上経過しても悪化も改善もない
◆キズからの汁(浸出液)の量が増えた、あるいは色が変化した
◆キズの周りが赤く腫れてきた

キズがある状態は、細菌に感染するリスクが常に高い状態にあることを忘れないでください。もし、急激な感染を起こした場合、生命の危機はすぐそこにあります。それを、「下肢の切断で済んだのであればよし」と初めから思える人はいないはずです。生命はもちろんですが、失った足は二度と戻りません。
感染がいつ起きるかは「神のみぞ知る」です。今日かも1週間後かもしれません。

さて、その危険(足のキズ)といつまで一緒に生活しますか・・・?